しらびそ高原山岳オートキャンプ場 その1~下栗の里“新説”

幕張まっせ

2016年09月05日 18:02




全国のちびっ子たちが絶望的な想いで眠りについてから数時間後、清貧ソロキャンパーは遅い夏休みを迎えた。



9月1日の午前2時12分、2泊3日流浪のソロキャンプのスタートだ

行先は長野県。しらびそ高原山岳オートキャンプ場八千穂高原駒出池キャンプ場をはしごする。
行きのルートは悩んだ末、高速(新東名)を使うことにした。

旅のお供はSHISHAMO。4枚のアルバムを発表順・曲順で全曲フル聴取する。

1曲目はアルバム「卒業制作」より・・・


「宿題が終わらない」・・・子どもの頃を思い出すww





東名厚木インター手前のスタンドで満タン給油。リッター117円

厚木で東名に乗り、御殿場JCTから実は初体験の新東名をドライブ。外国産の激安タイヤを履いているのでスピードは控えめに
(関連記事)【購入編】タイヤを安く買う方法(ウィッシュ 195/65R15)

藤枝PAに入ったころ本降りの雨に襲われトイレにも行けず車内待機。15分ほどで雨は上がりトイレ&朝食の買い出し。PAにファミマがあるなんて超便利!(今頃)PAを出るころには東の空が明るくなっていた。


浜松いなさJCTから三遠南信自動車道という信用金庫みたいな名前の無料の自動車専用道路に入り終点の鳳来峡で国道151号に。高速料金は深夜割引で3,340円。なんとこのあたりは愛知県だった日本のテキサスを横断していたとはな・・・


鳳来峡からしらびそ高原までは105kmほどの道のりだが、ナビによると所要時間4時間43分

途中、下栗の里に寄り道する。

下栗の里は、なんでも「日本のチロル」と呼ばれているんだとか・・・チロルがなんなのかチンプンカンプンなのだが、写真を一目見たときのインパクトがハンパなく、「生で見てみたい!」と強く思った場所なのだ。

鳳来峡から下栗の里までは90kmで2時間21分(ってことはつまり、残りの15kmが2時間22分???)。



6:50 道の駅豊根グリーンポート宮嶋で


朝食(PAのファミマで買ったやつ)



8:09 天竜川を臨む展望台からパチリ


もうすぐ下栗の里がある遠山郷だ。MAPはじめての遠山郷ビギナーズコース

しらびそ高原に着くまでに昼飯を買っておきたかったのだが、このあたりは超秘境エリアでコンビニが全然見当たらない。記憶が正しければ、朝食を食べたあの道の駅の手前でサークルKを1店見たきりだ。まだ朝食が手元に置いてある状態で昼食を買っておこうなんて思うわけがない。

下栗の里の15kmほど手前に「道の駅 遠山郷」があり、その150mほど先に「ヨシマルヤストア」というスーパーっぽい店が見えたが、走りながらだったし、まだ9時だったので開店前だろうとスルーした。今ググったら開店時間9時と判明!ここで買っておけば・・・


道の駅 遠山郷から152号線(秋葉街道)を8kmほど北上すると、いよいよ下栗の里への分岐だ。上村小学校の先の信号のないT字路を道路わきの案内看板に従い右折する。ここから先は車1台が通れるぐらいの狭路を8kmほど登って行かなければならない。


こんな感じの狭路が8km続く。時間にすると30分ほどだろうか。幸い、途中の対向車は1台だけで助かった。


下栗の里を見学するには「はんば亭」という蕎麦屋さんの駐車場を利用する(無料)。


9:15頃 はんば亭着



しらびそ高原まではあと13km(南アルプスエコーライン経由)



ここで標高1,077mぐらい






昼でもいい眺め。



きれいなトイレあり。



宿泊施設(高原ロッジ下栗)もある。


車を降り、下栗の里を見下ろす「天空の里ビューポイント」まで歩く。所要時間は片道20分。


9:23 駐車場から車道に出て左へ上る。



9:26 駐車禁止の看板が賑やかなこの場所から右折し遊歩道に入る。



遊歩道入り口付近は舗装されている。



まごころの杖・・・うれしい



一転して厳しい。



ほんの気持ちだけ入れさせていただいた。チャリーン私の100円はホリエモンに換算すると1億円。たぶん・・・



9:29 自転車やバイクは入れない。



幅は一人分。とても歩きやすいように整備されている。大半は平坦な道だった。



しかし、右側を見るとものすごい急斜面



頑丈な柵も設置してあり安心して歩くことができた。



左手(上の方)もこんな急斜面



9:38 下り坂が現れた。



9:39 下った先にビューポイント発見。駐車場から16分で到着!いよいよあの風景とご対面



天気も良くて最高



誰が撮ってもこんな感じ?

この風景を眺めながら「少年時代(井上陽水)」を聴いたら気持ちいいんじゃないかと思い、出発前に250円払ってダウンロードしておいたのだが、あまりに素晴らしい眺めにそんなことすっかり忘れていた

なので今聴く。

多分この曲はどこの田舎で聴いても気持ちいいと思う



大満足で天空の里ビュースポットをあとに。あれはぁ天空のビュースポッビュースポッ


10:10頃 駐車場に戻ってきた。往復する間、すれ違った人は一人だけだった。



はんば亭の土産物売り場で昼食になりそうなものを物色するが、イマイチピンとくるものが見当たらない。

しらびそ峠の宿泊施設「ハイランドしらびそ」になら軽食ぐらいありそうだが、ホテルの軽食は値段が「軽」ではないから恐ろしい。ちょっとおしゃれなカレーで1,500円とか信じられない値付けをする。今ググったらハイランドしらびその軽食コーナーのメニューが出てきた。だいたい予想どおり・・・


はんば亭の蕎麦屋を覗くと、ちょうど開店したばかりで誰も客がいない。おそらくここがラストチャンス。少し早いが昼食を取ることにした。


もりそば720円。少なっ!と思ったが、食べてみるとそばに歯ごたえがあり食べごたえもあった。美味し


下栗の里を眺めるビュースポットは数カ所ある。下調べしておいた「前が岩ビュースポット」にも行ってみることにした。MAPはこちら



前が岩まで行く人はあまりいないようで、道路は荒れ放題だった。



11:10 前が岩ビューポイント着。実はこの看板に気付かず一度通りすぎてしまい、2~3分走ったところで「おかしい」と思いUターンして戻ってきた。



路肩に2台は停められそうだ。



前が岩からの眺め。最初に行った「天空の里」では上から見下ろしたが、ここ「前が岩」ではほぼ正面に見ることができる。



日本昔話に出てくる風景のようだ。ぼうや~



今回はあの里の中に入ることはできなかった。帰宅後に「あの里からはどんな景色が見えるのだろう?」と思い、もしや?とグーグルMAPを見てみたら、なななんとストリートビューであの里の上から下まで歩くことができるではないか!そして、あの里から見える景色の素晴らしいことと言ったらもう、あの里を遠くから眺めて喜んでいた自分が動物園の檻の中のサルのように思えてきて馬鹿みたいだ。



本当に素晴らしい風景はあの里の中から見る景色の中にあったのだ。参った

あの深田久弥氏が著書の中で「下栗ほど美しく平和な山村を私はほかに知らない」と絶賛したのも、おそらくそういうことなのではないだろうか。

11:15頃 そんなこととはつゆ知らず、「いい写真が撮れた」と大満足で下栗の里をあとにする夏休み中のソロキャンパーであった。


いよいよ目指すは今日の宿泊地、しらびそ高原のキャンプ場だ。南アルプスエコーラインを通って距離的には15kmほどなのだが、グーグルのナビでは所要時間2時間20分と表示される。カッコイイ名前がついているが実はとんでもない悪路なのかも知れない。気を引き締めて運転しよう。


~「その2」に続く~


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