朝9時半、予約の電話をします。
MSSCの社長さんとは、3月に見学に行った際にいろいろお話させていただいて「社長!」「まっさん!」の仲なのですが、予約の電話では敢えて名乗りませんでした。突然行って社長をびっくりさせて久々の再会を盛り上げようというサプライズ作戦です
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【見学】真鶴シーサイドキャンプ場
この日(平日月曜日)の予約は朝の段階では他にないそうで、完ソロも期待できます
11時出発。気温29℃は駐車場のアスファルトの照り返しの影響でしょう。実際は26℃ぐらいかな?それにしても暑い!
西湘バイパスに乗り、買い出しのためヨークマート酒匂店を目指します。
・・・
酒匂インターって入り口しかないのかい!
次の小田原出口で下り、信号を右折すれば酒匂方面なんですが今さら自宅方面に戻るのは心理的抵抗あり・・・。左折して小田原市街地でスーパーを探すことに。しかし、小田原中心部の土地勘が全くないためスーパーを見つけられず。結局、酒匂のヨークマートへ・・・
13時頃、MSSCの入り口に到着です。
ここMSSCは、この入り口からキャンプ場までは120段ほどの階段を下りていかなければなりません。が、安心してください!荷物はトロッコで運んでもらえますよ
「入り口に着いたら電話してください」ということなので、電話しようとしましたがなんと圏外(auガラケー)
少し先に貝類博物館という施設があるので、そっちに行けば電波が入るかも知れません。博物館手前の第一駐車場に停車しリダイアル・・・繋がりました!「はい、今からトロッコで上がりまーす」と社長。まだ身バレはしていません
再び車で入り口に戻り、荷物を車から下します。
見学したときに、MSSCはトロッコでの荷物の搬出入がネックだと思っていたので装備は気持ち少な目。この写真以外では衣類などが入ったバッグが一つあるだけです。That's All!
この日のために鹿番長の大型トートバックを導入し小物を一度に持てるようにしてみました
キャプテンスタッグ 大型収納トートバッグM ブラウン M-1681
この大きなトートバック(75L 600×250×500mm)がわずか千円ほど。さすがは鹿番長!自宅玄関(集合住宅2階)から車までのピストンの回数も減りました
車から下ろした荷物を担ぎ数歩歩くとトロッコの発着場。この距離なら思ったほど苦になりませんね。
そうこうしていると、急斜面を登るトロッコのやかましい音が下の方から聞こえてきます・・・
さあ、いよいよサプライズ対面の瞬間ですよ!
社長登場。笑顔で近づいてきます。「いらっしゃいませ!荷物はこれで全部ですか?ここは崖下のキャンプ場なもんですいませんねぇ(笑)」
???
???
???
あれ?なんか違う???
まっさん「あのぉ・・・、覚えてませんか?」
社長「はい?」
まっさん「以前見学させてもらった、まっ、まっさんです・・・」
社長「あー、そうですか、・・・???」
こっちが驚いたわっ!
社長が荷物を下ろす間に、車を駐車場に移動し徒歩でキャンプ場へ向かいます。
けっこう急な階段です。
途中、キャンプ場正面の海が見えます!
ブルーの管理棟の屋根の向こうにキャンプサイトも見えました!海辺の石ころだらけなのが海岸サイトで、右手に一段上がった土の地面がフィールドサイトです。
キャンプサイトに到着すると荷物は社長がトロッコから台車に移してくれていました。防水ザックの下敷きになっている鹿番長のトートバッグにはバターロールパンが入ってたんだけどね・・・
料金(ソロ1,500円)の支払いは設営後でいいよ、と社長がおっしゃるのでまずは昼食。
ですが、ここで重大な問題が発生。
トンビです
トンビが2羽、サイトの真上を低空で旋回しているのです。
「やだな~、こわいな~」なんて思いながら見ていたら、前日インのお客さんが「わあっ!」と・・・手に持っていた何かを狙われたようです。
非常に危険な状況ですが、お腹も減ってるので食事を強行します。
トンビに背を向け見つからないようにクーラーから稲荷ずし3個パックと刺身盛り合わせを取り出します。
その瞬間、手に持っていた稲荷ずし3個パックが弾き飛ばされ、地面に落ちましたもう少しで「トンビに油揚げ」になるところ・・・(ネタじゃなくてガチでリアルな話です!)
生まれて初めてトンビに襲われましたが、トンビってすごいですね!用心してたし警戒もしていたのに、始めから終わりまでまったく気配を感じなかったしその姿が視界に入ることもなかったし、私の体には1ミリも触れませんでした。バサっという音と同時に左手に衝撃を感じたと思ったら稲荷ずし3個パックが地面に落ちていたのです。まるでデューク東郷に江の島から狙撃されたようなものですね。キツネにつままれたような話と言ってもいいかな・・・稲荷ずしだけに・・・ネ
幸い稲荷ずし3個パックは容器ごと落下したので中身は汚れることもなく、また刺身盛り合わせも無傷でした。
しかし、このトンビには参りましたね。食事のたびに警戒しなくてはいけないのかと思うとキャンプを楽しむこともできなくなってしまいます。これはキャンプ場としても死活問題になりかねません。社長さんもこれまでに2回襲われたことがあると話してました。
Saunders ファルコン I ハイパワー [フォールディングファルコン] #2022
とりあえずその場は社長さんがパチンコで威嚇し追い払ってくれましたが、これはこれでアブナイ気も・・・
トンビがいつ戻ってくるかわからないので、小心者で傷心のソロキャンパーは結局、炊事場の屋根の下で立ったままお昼を済ませました・・・。トンビのおかげでイマイチ味がわからなかったな。
さて食事が終わったら設営です。一番暑い時間帯だけど、他にすることもないし・・・
しかし、ここでもまた問題発生!
MSSCの最大の売りは目の前に広がるオーシャンビューだと思います。私も今日は「存分に海を眺めるキャンプ」のつもりで来ています。
それなのに・・・
海側の眺望を遮るボーボーに伸びた雑草・・・3月に見学に来た時はこんな風じゃなかったんですけどね・・・トンビの件といい、この雑草といい、やっぱり今日は「森」が正解だったかな・・・
見学の時に「キャンプに関しては素人」と社長さんご自分でおっしゃっていましたが、それにしたってこれには気付いて欲しかったなぁ・・・最大のセールスポイントを雑草ごときで殺してしまうなんてあまりにももったいなさ過ぎ・・・
※この雑草については前日宿泊したソロキャンパーから指摘を受けたそうで、「そんなこと全く気付かなかった。今日明日にでも刈り取る」と社長さんおっしゃってました
10段ほどの階段を下りて海岸サイトに設営すれば眺望は問題ありません。しかしこの暑さの中、荷物を担いで10段の階段を4~5回往復するのもなんかイヤ。さらには海岸サイトにはフナムシが生息・・・
フィールドサイトの雑草の影響が少なさそうな場所を選び設営しました。
14時半ごろ設営完了タープは日除け兼トンビ除けです。
チェアに座った状態での右方向眺望。まあなんとか海は見えます。
正面眺望
左方向眺望。遠くの岩場の先っちょで一晩中釣りをしている方がいました。
サーモス 保冷缶ホルダー ブラウン JCB-351 BW
設営後は
今年もオールフリーのお世話になります!
冷たい飲み物を飲んでゆっくりしていると、気になることがまた一つ・・・
実は来た時から気にはなっていたんですが、場内に管理棟の大型スピーカーから音楽が流れているんですよね・・・もう、同じプレイリストが3~4回リピートされているような・・・
その中で唯一知っている曲が「戦場に架ける橋」のテーマ曲。その曲が流れるたびに私の頭の中では「サル、ゴリラ、チンパンジ~」となるわけで・・・
なんで海辺のキャンプ場で「サル、ゴリラ、チンパンジ~」なの???これ以外の曲もカントリーウェスタンみたいのが流れているし海感ゼロ管理人さんの趣味なのかも知れませんが、ビーチボーイズとかUB40とか、もっと海っぽいのがあると思うんですけどね。。。
さて、やっぱり海が見たいので、管理棟前の展望デッキに移動します。
管理棟と展望デッキ。
海辺のリゾートホテルみたいな“抜け”なのにBGMは「サル、ゴリラ、チンパンジ~」
しかし、そんなことはどうでもよくなるようなこの眺望ロケーションは抜群です
15時近くになるとフィールドサイトは日陰になりますが、下の海岸サイトはまだ日当たり良好。
こうして見ると、このキャンプ場の造りは「渚のバルコニー」と言ってもいいんじゃないかと・・・。方角的に「夜明けの海」も見られますしね・・・そーして秘密ぅ~・・・なんてことがあったりしてね(ないない!)
海側から見ると正面と両脇を断崖に囲まれているので、音楽ホールとか劇場のようにも見えますね(元々ここは「
ガンダーラ」という名称の音楽イベント中心のレンタルスペースでした。キャンプ場開業後は「ガンダーラ」との2枚看板での営業となっています)。
この地形のおかげで海辺でありながら風も穏やかな日が多いと社長さんがおっしゃってました。
ほんとにこのロケーションはある意味奇跡ですね。
さてさて、場内の写真を撮ったりなんだりしていたらそろそろいい時間。
明日は早起きして日の出を拝みたいので、早めに夕食をとりたいと思います。
16:40 炭に着火。
蚊取り線香にも着火。
やはり今日は完ソロのようです。管理棟から流れるBGMもいつの間にか止まっていたので、今宵は一人夏フェス逝っちゃいます!ベタですがおっさん世代の海ソングはやっぱりこれ!照れも恥じらいもなく完ソロ夏フェスの幕開けはサザンです。
6月29日桑田佳祐(ソロ)新譜発売!
ヨシ子さん (初回限定盤) このタイトル・・・冗談ヨシ子さん・・・
Omaker M4 Bluetoothスピーカー 防水仕様 12時間連続再生
完ソロなんで、スピーカーに飛ばして気持ち大音量で・・・
炭が熾きる間に1品目。オフラインさん直伝のバターコーン。120g缶では多すぎた・・・次から60g缶にしよう。
2品目はナス
フタをして焼くとしんなり焼けますね。
しょうが醤油でさっぱりと。
今回もかみさんに仕込んでもらったほうれん草。
すかいらーくで覚えたポパイエッグ。ここまで3品すべてスキレット。ソロキャンならダッチオーブンよりスキレットの方が使い勝手がいいかも?
ようやくB-6君の出番。真打ち 肉登場!
焼きシイタケも美味いよ。
18時頃、社長さんが自宅に戻って行きました。トロッコに乗って・・・。もう明日の朝まで完全に一人です。
続いて取り出したるは蒸しだこ
タコにかつお風味?とは思いましたが・・・
適当にタコ飯を作ってみました。タコが多すぎてタコ臭がきつかった・・・
ちょっと焦げ付いちゃった・・・
缶を積み上げるのはボリエモンさんの真似。一度やってみたかった。
ランタンが必要になる前に食事終了。
スキレットを洗ったりしておおかた片付いてからコーヒータイム。焚火もしてないのにいつの間にか椅子で寝落ちしてました・・・
21時頃就寝。おやすみなさ~い。2カ月ぶりの地べた寝が心地い~
深夜、地震で目覚めました。地べた寝だとさすがにダイレクトに伝わりますね。
海辺のキャンプ場で地震はやばいっす
急いで地震速報をチェック。昼間は外でも電波が入ったり入らなかったりでしたが、この時は運よくテントの中まで電波が来ていました。震源は千葉県内陸部。津波の心配なし。真っ暗闇の中で120段の階段を駆け上がらずに済みました。ホッ
今回のキャンプの目玉ともいうべき洋上の日の出を拝むため、3時半過ぎに起床。
湯沸ししてインスタントのコーンポタージュを作り、カメラも持って展望デッキに移動します。しかしここはポタージュではなく缶コーラにすべきだったな・・・
3:56 すでに明け始めています
4:11 ラ~ベンダーの
4:38 太陽見えた!
4:54 水面にゴールドカーペットが出現。傷心のソロキャンパーに神様が救いの手を差し伸べてくださっているのでしょうか・・・
5:08 かと思いきや・・・こ、これは・・・
※日の出の様子については「
その2」に詳しくまとめました
非情な結末となりましたが、夜明けの海を存分に鑑賞することができました
お腹がすいたので朝食に。
去年まとめ買いしたソルレオーネの賞味期限が近づいてきたので在庫処分・・・
お湯がなくなるまで煮込めばOK
湯切りしなくていいので楽ですね。燃料は食いますが・・・
食後は夏フェス2日目スタート。早朝の部はドSな才女、宮崎朝子率いるSHISHAMOが登場。おっさんの隠れファンが多いみたいですね。
7:22 正面に太陽があるので早朝から日差し抜群。日陰になっているのは奥の方の一部だけです。この時間でもう上半身裸になりました。社長さんが出勤してくるまで誰もいないし、電話は圏外だし、熱中症には気を付けないとな・・・
そして夏フェスもいよいよ大トリ・・・歌姫Salyuの登場
桜井和寿氏の詩がね・・・「あなたを足さないとね 私は空っぽだってことを・・・」からの、サビで「あーなたが好きー」だもんね。男前やね。
サザン(茅ヶ崎)、シシャモ(川崎)、サリュ(港北区)。気付けばみな神奈川出身。ここ真鶴も神奈川県だし・・・ただの偶然ですが、ちょっと驚き。
暑くなる前に・・・と9時にはこの状態に。もう十分に暑かったですけどね
そういえばトンビは昨日の昼食後はもう戻ってきませんでした。よかった~
あんまり暑いので早めにチェックアウトしたかったのですが、社長さんが出勤してこないことには荷物が運べません。通常は9時半出勤なんだそうですが、この日は所用でちょっと遅くなるって言ってたな・・・
待ち切れず日よけのタープを撤収しているところに社長さん登場。やっぱりトロッコに乗って・・・
10時過ぎにはこの状態。
トロッコで荷物を上げていただいて、10時半にはチェックアウト。社長さん、お世話になりました~
眺望を遮る雑草はとてもとても残念でしたが、天気はよかったし完ソロだったし夜明けの海は見れたし夏フェス気分は味わえたし、終わってみればとてもいいキャンプでした
太陽も海も音楽も、ソロキャンパーの傷ついた心を完全に癒すことはできなかった。
それでもいつかまた、彼はここに戻ってくるだろう。
きっときっとよ 独りで来てね 指切りしてね そして秘密・・・【松田聖子「渚のバルコニー(作詞 松本隆)」より】
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