絶景かな?北八ヶ岳 高見石から白駒池を望む

幕張まっせ

2016年09月15日 06:15



駒出池キャンプ場をチェックアウトしたソロキャンパー。

帰路へつくかと思いきや、意外や意外、意気揚々と山登りに向かうのであった。

目的は「高見石」。麦草峠から1時間ほどの山登りで行くことができる絶景スポットだ。


とあるサイトで「信州の絶景スポット ベスト20」の第1位になっているのを見て以来、「いつか行ってやろう!」と思っていた場所だ。



駒出池キャンプ場から麦草峠へは車で30分足らず。「今でしょ!」

霧ヶ峰キャンプ場から「女の神展望台」「王ケ鼻(片道徒歩2時間)」「八子ケ峰(片道徒歩30分)」あたりもいつかきっと・・・
下調べの段階で2つのおすすめコースがあると知った。一つは「白駒池-高見石-白駒池」の2時間コース。もう一つは「麦草峠-丸山-高見石-白駒池-麦草峠」の2.5時間コース。

所要時間だけを見ればたった30分の違いだが、両者の間にはもっと大きく重要な違いがある。

前者は登山ではなく、後者は登山であるという点だ。登山とは山頂に登ること。前者のルートに山頂はないが、後者は丸山山頂2,329mを通過する。たった30分の違いで「山歩き」が「登山」へとグレードアップするわけだ。ソロキャンパーは迷わず後者の登山ルートを選択した。


麦草ヒュッテの先にある無料駐車場を目指す。収容台数30台ほどの駐車場だ。この日は土曜日。登山ブームだし時間も10時過ぎだし満車もあり得る。

着いて驚いた。満車どころではない。周囲は路上駐車の車両だらけ。30台はあっただろうか。5分も走れば有料駐車場があるのに、こんな峠道でマナーもクソもありゃしない。

仕方なくUターンし白駒池の有料駐車場に駐車した。まだ50台分ぐらい空いているじゃないか




10:20頃 白駒池駐車場着。料金は普通車500円。



まずはトイレ。もうこのシステムにも慣れた・・・はずなのに、50円ちょうどの持ち合わせがなく100円投下(帰りにもう一度トイレを利用して帳尻合わせしたのでご心配なく)



トイレを見ると条件反射的に撮影をしてしまう・・・



長野県登山安全条例が制定され、平成28年7月1日から登山計画書の提出が必要となった(ただし、白駒池登山口~高見石小屋分岐点までは除外区間なので提出不要)。



「山と食欲と私」とコロンビアがコラボしたこんな様式もある。画像をクリックするとダウンロードページへ。



最多の死亡原因は発病。



今日のルートを確認。白駒池駐車場-(0:25)-麦草峠-(1:00)-丸山-(0:15)-高見石-(0:30)-白駒池-(0:10)-白駒池駐車場



10:32 登山開始!



白駒池方面は軽装の一般観光客も多い。



10:34 麦草峠方面へ右折。ここからは途端に人が少なくなった。



10:36 庭園風のエリアを通過。



天気がイマイチ・・・昨日は快晴だったよな・・・


昨日の八ヶ岳・・・



10:42 黒曜の森に突入。



森を抜け視界が開けると麦草ヒュッテの赤い屋根が見えた。



10:56 ここまでのルートはほぼ平坦で、ほぼコースタイムどおりだった。いざ丸山!



いきなりの急登



チシマシッポゴケ・・・とあるモノのいろんな呼び方と読み違える。



木の根と岩でコケないよう下ばかり見て歩いているとルートを見失いそうになる。目印を確認しながら歩く。



11:27 かなりの急登。



きつい・・・もうバテ気味。



11:31 山頂かと思ったが違った



11:33 今度こそ、丸山登頂

コースタイム60分のところを40分ほどで登ってしまったようだ。そりゃバテるわな・・・


丸山の標高は2,329m。ちなみに昨年、湯の丸山と間違えて登った烏帽子岳は2,066mだった。



丸山山頂では20人ほどが休憩していた。ここまですれ違った人は10数人ぐらいかな?

特段見晴らしがいいわけでもないので、水分補給だけして高見石に向け出発。



11:37 ここからは下り。ステッキ欲しい、と思った。



ぬるぬるどろどろの道もある。



11:46 白駒池への分岐を通過。



11:49 高見石小屋に到着。丸山~高見石小屋間はほぼコースタイムどおり。

高見石小屋の公式ホームページに記載の連絡先が「茅ヶ崎市柳島海岸」ていうのがとても気になる・・・

高見石小屋にはシャレオツなテラスがあって、そこで優雅にランチを食べたりコーヒーか何かを飲んでいる人々で賑わっていたが、ソロキャンパーはそんなものには目もくれず、絶景ポイントの高見石へと向かった。高見石のテッペンで絶景を眺めながら持参したバターロールパンと缶コーヒで昼食をとるのだ。



11:53 小屋の横から高見石のテッペンへと登る



と、非常に残念なお知らせが・・・・・・



それでも空には青空が・・・



11:58 テッペン着。白駒池も見える!



池の向こうの白い雲がなければ、遠くの山々が見えるのだが・・・今日はイマイチか。

雲が取れることを期待し、大きな岩にもたれかかってしばらくこの景色を眺めていた。

絶景スポットだけあって、次から次へと人がやってくる。ピーク時にはテッペン周辺に30~40人ほどいただろうか。小さな子どももたくさんやって来たが、こんな危なっかしい岩山でも怖がることなく、岩から岩へとぴょんぴょんと飛び回っていた。とても危険だが、親は何も言わない。登山一家なのだろうか。子どもの軽やかなフットワークが羨ましかった。

60代ぐらいの10名ほどのパーティーがやってきた。一人がここで食事しようと言いだした。仲間が「飲食禁止って書いてあったよ」と注意したが「見えなかった」などとぬかしてる。そして大勢の人が注視する中で平然と食事を始めた。まさに老害。絶景を前にいい気分だったのに台無しだ。



おまわりさん、この人です!!



12:13 絶景かな?高見石のテッペンをあとにし、小屋へと下る。



12:19 高見石から眺めた白駒池に向け高見石小屋を出発。昼食まだなんだけど・・・


下りは苦手だ。高見石小屋を出たときには目の前に登山ではない一般観光客と思われる軽装の親子連れがいたのだが、みるみるうちに置いて行かれてしまった。



12:46 白駒池ほとりの白駒荘着。それでもなんとかコースタイムどおりだった。



こちらは本館。



こちらが新館。

池に面してベンチとテーブルが数セット設置されていた。空いていたのでここで池を眺めながら昼食でも・・・と思ったのだが、白駒荘利用客向けの設備かも知れぬと思い遠慮した。



正式名称は「白駒の池」のようだ。名称の由来は悲しい恋の物語にあるんだとか。よくあるパターンだが。



標高2,000m以上では日本最大の「湖」だとか。池じゃないの・・・?



駐車場に戻ろうとしたら「キャンプ場」の看板に誘われ脇道に・・・



12:59 青苔荘(せいたいそう)着



趣のある佇まい。小学校の真ん前にあった駄菓子屋を思い出して、思わず中を覗いてしまった。

軽食のメニュー(山菜そば・うどん・らーめん、カレー、お茶漬け、焼き魚定食など)を見ていたら食べたくて仕方なくなってしまったが、バターロールパンが残っていたのでぐっと唾を飲み堪えた。



こちらもやはり表記は「白駒の池」だ。



青苔荘の横がキャンプ場。スノコの上に設営するようだが、ちょっと狭いな・・・

ちなみに巨匠のブログにも載っているが、2010年当時は「白駒池キャンプ指定地」と看板に書いてあった。キャンプ場からは池は見えにくいとのこと。やはり登山者向けのテン場なのだろう。

いい加減、腹ペコだ。駐車場に戻る。



そういえば、本上まなみがテレビで「苔萌え」だと言ってたな。




13:15 駐車場に戻ってきた。全行程2時間45分のプチ登山終了。


2日後ぐらいに足腰が筋肉痛になるかと思ったが、何故かならなかった。


トレッキングシューズをスニーカーに履き替え車に乗り込み、ようやくバターロールパンと缶コーヒーの昼食にありついた。絶景を見ながら食べるはずだったのに何かおかしい。


食事を終え帰路につく。帰りは下道だ。ナビをセットするとおよそ200kmで5時間の道のりだ。20時過ぎには帰宅できそうだ。

最後にもう一つ目的地があった。八ヶ岳高原ラインの赤い橋「東沢大橋」だ。バイク雑誌の「絶景ロード」特集で見て、行きたいと思っていた場所だ。



知らなかったが、ちゃんと橋を見るための展望台があった。



14:45 念願の赤い橋と対面。八ヶ岳が飛んでしまった・・・_| ̄|○

やはり緑の中の「赤」は映える。今後は「プレイバックPart2理論」と呼ぶことにしよう。


土曜日の20号線は思いのほか空いていた。相模湖あたりから雨が降りだす。

20:15 帰宅。雨は小降り。



3日間の総走行距離759km。3日目だけでは233.4km。3日間の平均燃費14.6km/L。

こんな写真を撮っていたら、雨が本降りになってきた。車から家に装備を運ぶ間に装備のいくつかを濡らしてしまった。そして、すべてを運び終わったころ雨が上がった。


これにて2016年夏休み・流浪のソロキャンプ終了。

大人は宿題がないからいいね


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