四尾連湖 水明荘キャンプ場 その1~ソロキャン適性テスト

幕張まっせ

2015年11月18日 09:38



四尾連湖キャンプ場・・・

私のような初心者キャンパーには手強いキャンプ場だと常々思っていました。

百戦錬磨の強者が人目を忍びひっそりと時を過ごす隠れ家的キャンプ場。そんなイメージです。

手押し車にボットン便所。これらの難敵を屁とも思わず快適に過ごせるようになればソロキャンパーとしても一人前(私見)。


キャンプを始めて3年目のもしかすると最終戦。

ダメ元でソロキャン適性テスト(架空のテストです)を受験して参りました~。

結果や如何に?
いつもながらの平日夜勤明けキャンプです。


当日朝の天気予報では雨の心配はなし

気温も11月半ばとは思えないほどの暖かさ。テストを受けるにはいい条件です。

仕事も5時に上がれたので、余裕をもって支度できました。


のんびりし過ぎて、ちょっと出発が遅れた・・・。あっ、今日は車です。

手押し車での搬入を考えると早めにチェックインしておきたいので珍しく高速利用。東名厚木-御殿場1,460円也

御殿場からは下道でGO!

山中湖まで1時間40分ほどかかりました。下道で道志みち経由で来るのとたいして変わらん・・・




精進湖キャンプ場が見えたのでパチリ。反対側の富士山方向は曇っていて富士山見え~ず。

精進湖からの精進ブルーラインは見事な紅葉の中を走り抜ける快適ワインディングロード。オススメです。

四尾連湖手前の名もなき道は甲府市街を見下ろす絶景ロード。どうもパインウッドから見た景色を反対側から見ているようです。そして四尾連湖が近づくにつれ、これまた紅葉が美しい山坂道。

そんなこんなでソロキャン適正テスト(架空)会場の四尾連湖水明荘キャンプ場に到着です。



3時間半ほどでしょうか。まあまあいい時間。

チェックインは12時~ですが、予約の際に伺ったところ平日なら多少早くてもOKということでした。

受付でチェックインをし料金を支払います。
ソロ2,300円(一人一泊1,500円+駐車料金400円/日×2日)。今回は珍しく薪500円も購入しました。


さて、いよいよソロキャン適正テスト開始です。

まず最初は、駐車場からテントサイトまでの荷物の搬入テスト。一輪の手押し車を使います。

ちなみにこの手押し車、業界では猫とか猫車と呼ばれているそうです。


13:01 1回では全部は積めず。先発隊には設営用の装備と応接セットなどを積み込みました。



こちらが残った装備。天気予報に裏切られた場合を想定しマイルド冬キャンプの装備を持ってきたのでちょっと多めです。

(関連記事)⇒マイルド冬キャンプのための装備まとめ




テスト中ですが景色があんまりきれいなんでパチリ。

実は猫車を押すのに疲れて試験官にバレないよう休憩してます距離的には5~600mほどなのですが、所々緩い坂道もあったりして結構、腕・足・腰にきます。

500円払えば陸路(猫車)ではなく水路(手漕ぎボート)での搬入もできますが、「ボートへの積み下ろしの際にバランスをくずしてドボンッ!」が怖くて私は陸路にしときました。しかし、その陸路も細い遊歩道の湖側はガケ・・・。絶対に安全ということはありません。実際私は木の根っこだか石だかにつまづいて猫車を押したままコケそうになりました。


「ヨイトマケの唄」を口ずさみながら猫車を押し、じんわり汗をかいてきたころ湖をほぼ半周しテントサイトに到着。

さて、どこに張ろう・・・?

某巨匠は言いました。「キャンプは設営場所が重要。」

これもソロキャン適正テストの科目の一つです。


↑サイト見取図


チェックインの際に聞いた話では今日の予約は3組です。

先客はカップル一組。Aサイトで一つのハンモックに二人で揺られていてとてもいい雰囲気だったので、彼らの邪魔をしてはいけないと妙な気を使い奥へ進みます。

離れのEサイトはプライベート感はありますがトイレがちょっと遠いのでパス!



結局、先客のカップルの視界に入らないD-2に決めました。(のちに、彼らはデイキャンだったとわかるのであった・・・そういえばテント張ってなかったもんな・・・)



今回は紅葉鑑賞も目的の一つですが、テントサイトでまじかに紅葉が見られる場所はほとんどありませんでした。湖越しに向かいの山の紅葉を眺めることになります。「森」での紅葉キャンプとはちょっと趣が異なりますね。


設営場所が決まったら、今回のソロキャン適性テスト最大の難問。気になるトイレチェックです!


トイレ外観。道志の森のワイルドサイトやパインウッドのような簡易トイレ的外観を想像していたので、この外観はちょっと想定外。吉と出るか凶と出るか・・・

パインウッドのボットンがとてもフレンドリーだったので、案外イケるかも・・・










詳細は設備紹介の記事に書きますが、ゴメンナサイマイリマシタ。正真正銘の伝統的ボットン便所でした。

このトイレは私にはまだ無理です。非常時には否応なく使わざるを得ませんが、このトイレをためらうことなく平常心で利用できるようになるためには更なる修行が必要です。

誤解がないように補足しますが、清掃が不十分とか利用者のマナーが悪いとか、そういうことではありません。清掃はきちんとされていますし、利用者もきれいに使っているようです。ですが、そういうことではない根本的なところといいますかもっと奥深いところに大きな闇がありました。やれやれ・・・。



13:27 このタイミングでランチタイム。猫車の2号車のことを考えるとゆっくり食べていられず、おにぎり一つで終了。すぐ設営にかかります。



14:30 設営完了。直前に天気予報をチェックしたら深夜に雨マークが出ていたのでタープも張りました。


もう11月半ば。日が暮れるのも早くなりました。休む間もなく駐車場へ戻り残りの装備を運搬します。



と言いつつ、眺めのいいところではパチリ。



しかし、似たような絵ばかりで単調になってしまうな・・・

そんなことを考えながら猫車を押していると、いい素材発見!



八つ墓村・・・



無事2号車も到着。



駐車場でスニーカーをソレルコメリのブーツ長靴に履き替えてきました。落ち葉が結構湿っているのでスニーカーだとすぐ靴下まで水が浸みてきます。

プロックス(PROX) 防寒ショートブーツ(ボア付)

これ、暖かそうだし値段もお手頃だしいいですね





相変わらず乱雑な御座敷



御座敷からの眺望はまあまあ。見事な紅葉ですが、贅沢を言うならばちょっとカラフルさに欠けますね・・・。赤・黄・緑の3色が鮮やかな紅葉。そんな眺望だったら最高です。




ようやく少し落ち着く時間ができました。場内探索したり、お湯を沸かしてコーヒーを飲んだり・・・

ですが、実はこのサイト、あんまりゆっくりできないことがわかりました。

というのも、紅葉が見頃なせいか湖を周回する遊歩道を一般観光客がひっきりなしに歩いて行くのです。

しかも私の御座敷の2mほど前がその遊歩道。

キャンパーが珍しいのかソロキャンパーが怪しいのかよくわかりませんが、遠慮なくこちらをガン見しながら通りすぎていく方が結構いました。

中には話しかけてくる方も数名・・・

観光客A「ここは熊は出ませんか?」
観光客B「今晩泊まるの?寒いわよ!昨日だったらあったかかったのに。ワハハハ・・・」
観光客C「どっから来たの?えっ神奈川県!(数回首をかしげたあと)神奈川ならここよりいいとこいくらでもあるでしょうが」

こういう方々への対応も、もしかするとソロキャン適正テストの科目かも知れません。




そろそろ夕食の支度を始めます。メニューは前回と同じ寄せ鍋。



炭起こしもテストの科目です。今回はちょっと苦戦しファイアーライターを4個投入してなんとか着火成功。



5時過ぎでもう暗い。観光客も姿を消し、急に静かになりました。聞こえてくるのはどなたかの焚き火のパチパチいう音と、ときどき魚が跳ねるポチョンという音ぐらいです。



famミニ焚き火台に炭をセットします。ガスで調理済みの寄せ鍋をこの上に置いて冷めないようキープします。



B-6君は調理より暖を取るのがメイン。



ランタンスタンドではなく三脚です。



炭だけでタープ下の御座敷の温度が上昇。ほんとか?



DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) アウトドア 懐中電灯 ポップアップ 2WAY LEDランタン L1-96 [ 連続点灯時間 60h ]

Vive La France!


もう眠いけど食後は焚き火に挑戦。これもテスト科目!


ここの薪は細いので着火はしやすそうですが、長くてファイアスタンドIIでははみ出してしまいます。ノコギリを持ってきてはいたんですが、明るいうちに切断するのを忘れてしまいました。


ロゴス(LOGOS) 折りたたみノコギリ 81642000
↑このノコギリを持ってきました。モーラナイフとか斧とかは怪我が怖くて使えません・・・


暗闇の中でギーコーギーコーしたくないので、やったことのない直火に初挑戦します。

テントサイトには上の写真のような直火用のスペースが数カ所用意されています。

あやふやな知識を頼りにブロックを3方を囲うように並べます。薪を適当に並べファイヤーライターを1個地面に置いて着火。炎は上がりますが狭い範囲だけで広範囲には燃えません・・・。用意していた紙を燃やしてみます。炎が広がっていい感じ!でも短時間で燃え尽きてしまい、まだ薪には着火しません。あたりに落ちていた枯葉を薪の上からふりかけてみるとこれまたいい感じに燃え始めました。



何度か枯葉を投入すると無事薪にも着火。なんとかなりました。ふう~



お酒は飲まないし、音楽機器は禁止だし、ちょっと手持ち無沙汰。コーヒーを飲みながら焚き火を見つめます。静かな湖畔に時折こだまする薪の爆ぜる音が心地よい

焚き火をしながら聴きたかった曲を頭の中で再生しました。

“But that's just an old fantasy ♪”の sy~~~♪ のところでいつも昇天してしまいます。

薪を半分ほど燃やしたところで眠気に負け焚き火も終了。テントに入ります。



ガルヴィ2015年12月号
実は焚き火の予習をしようと思って、珍しくこんな雑誌を買って持ってきたんですが読むの忘れてました。



この気持ちよさそうな岬は三浦の「黒崎の鼻」です。
(関連記事)⇒黒崎の鼻 再上陸作戦

別のページでは久保キャンプ場も撮影に協力してるそうです。



もう限界。おやすみなさ~い。シュラフは2枚重ねしようと二つ持ってきましたが、一つしか使いませんでした。


目が覚めると1時半。トイレに行きますが曇り空で星は見えず。今回は星空撮影会はありません。

再びシュラフに潜りますがなかなか寝られない。静かすぎるせいだろうか?



Eサイトの方から焚き火の音が聞こえてきました。そろそろ活動開始の時間です。



6:01



6:12



6:17



ニチネン(NITINEN) カセットボンベ式ガスヒーター ミスターヒート KH-011
なくてもよかったんですが、せっかく持ってきたのでミスターヒート投入。



今回も朝ラー



これは暖まります!


朝食後はまたまた場内探索。



7:33 似たような絵が続く・・・八つ墓村のカットが欲しい。






7:47 

なかなか太陽が出てきてくれません。曇り空では写真映りもイマイチだし乾燥撤収もできそうにないし、早めに撤収しようかな・・・

ということで、ボチボチ片づけを始めました。



8:37 上り1号車が出るころには日も出てきましたがタープはギリギリ日陰・・・orz

BとかCサイトなら日が当たってたな・・・設営場所の選定ミスか・・・?ハンモックのカップルをデイだと見抜けなかったのが痛い・・・


とりあえず1号車を駐車場まで押していき、空になった猫車は駐車場に置いて遊歩道沿いに紅葉撮影会をスタート(紅葉写真は別記事で)



太陽が出てきたうえに風も止んで風景が湖にきれいに反射します。




テントの乾燥を待ちながら10時近くまで写真を撮りながら歩いてました。


チェックアウトは12時まで。昨日、チェックインの際にも「12時でお願いします。」と言われているので「平日だから・・・」と甘えてはいられません。

カラの猫車を押してサイトに戻ります。

テントの乾燥状態を確認しますが、タープもテントもまだ生乾きです。相変わらず日当たり悪いし・・・。

さらに悪いことには、何も考えず松の木の下に設営したので、あたり一面松葉だらけ。地面に何か置くと松葉が貼り付きまくります。ここでテントを畳んだ日にゃあ・・・


今日の我が家近辺の天気予報は午後から雨。そしてその後数日も雨。。。

今回が今年最後のキャンプかも知れないのに乾燥撤収できないとは・・・いやはや参りました。

仕方がありません、もう時間もないので諦めて撤収します。



10:46 ほぼ撤収完了(生乾き)。

猫車最終便を押し駐車場へ向かいます。猫車にはだいぶ慣れました。



ふと湖を見ると大きな魚の影



40cmぐらいあったかな?どうぶつの森みたいです。



湖面に映る太陽の光芒を狙ってみましたがイマイチでした。発想はよかったんだけどな・・・



11:11 白い雲がくっきり



駐車場の車はご覧のとおり。



11:31 チェックアウト。お世話になりました。


気になるソロキャン適正テストの結果ですが、トイレの件、設営場所選定の件など、まだまだ未熟な点が確認できました。自己採点では今回は不合格。数年後にまたチャレンジします。そのときには水洗トイレになってますように!


帰りは山中湖からは道志みちをドライブ。山中湖の紅葉は終わっていましたが、道志みちは場所によってはまだ楽しめました。


15時半帰宅。小雨・・・

テントを乾かすために年内もう1回出撃したい!でも来週は祝日だしな・・・う~ん、どうしよう。


以上、「四尾連湖 水明荘キャンプ場 その1~ソロキャン適正テスト」でした



「その2」で紅葉の写真をまとめてアップします。



North Eagle(ノースイーグル) FD 2タイヤキャリー




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